先日、劇場版 「鬼滅の刃」無限列車編を観てきました。
あらすじなどは、コミック既読の方はよくご存知だと思いますので省きます。
ここでは、映画をみて、感じたことを備忘録代わりに書いておきたいと思います。
公開二日目に予約が取れたので、当日の朝早くに、ショッピングセンター併設のシネコンに家族で向かいました。
…わざわざ席を予約して映画観に行ったのはいつ以来だろう? などと思いながらチケット発券し、スクリーン入り口へ向かうと、コロナ禍の中ではありながらも、予想以上の混雑具合でしたよ。
こんな田舎にこんなに人が居たんだ、と驚くほどの人、人、人、家族づれ、子供づれ、親子づれ…。
年齢層も広くて、高齢の人やちびっ子まで。
私自身はコミックスで読んでいたのですが、家族以外と本作について話したことはなかったし、
社会現象になるほどの、ある種の浸透力というか波及力がある作品だとは思っていなくて、
どちらかと言えば、少し息苦しい世界観の中で主人公が仲間と共に目の前の困難(鬼)を乗り越えて進む物語なんだろうなという認識でしたので、
それが世代も性別ももしかしたら国境も越えて波及していくことになるとは思いもよらず、驚かされました。
作品の中身については事細かにここで書くのは控えますが、
終始感じたのは、声の力って凄いな、ということです。
特に後半部における、煉獄と猗窩座の戦闘シーン以降の興奮と感動・感銘は大きかったですね。
煉獄のセリフ、竈門炭治郎の叫び、伊之助の嗚咽、すべてこちらの涙腺を壊しにかかってきます。
これは言葉自体の説得力もさることながら、声優さんの演技力の賜物だと思います。
なぜって、私はこの台詞、原作で読んでいたのですから。
発言内容は事前に把握していたのに、人間の声で耳から聞いた途端、涙が溢れましたから。
こういう言葉が意味を成すような物語を求めていたのではないかとすら思いました。
熱い言葉、真剣な言葉、切実な言葉、本気の思いが音となった言葉。
なお、煉獄は最後に言葉のない静謐さの中で微笑むに至るわけですが、その穏やかな表情は映画を観て二週間以上経った今でも鮮明に思い出すことができます。