ニーチェ『反時代的考察』より引用
ニーチェはとても「真っ当」だね。 これからもたまに読み返すことにしよう。 ああ、これはほんとうにそうだな、と思った箇所を引用しておく。 若いたましいが、「これまでお前が本当に愛してきたのは何 …
ニーチェはとても「真っ当」だね。 これからもたまに読み返すことにしよう。 ああ、これはほんとうにそうだな、と思った箇所を引用しておく。 若いたましいが、「これまでお前が本当に愛してきたのは何 …
しかし、中井久夫は必読だな。 いま、みすず書房から出ている「中井久夫集」のうち『徴候・記憶・外傷』読んでいるのだけれど、 ある書物が時を隔てて何かを見透かしたように読めてしまうということがあるんだな。 最近、取り沙 …
すべての書物は僕に読まれるのを待っているように感じられる。 それは、暑い夏の焼けたアスファルトとか冬の半分凍った洗濯物とか、そんな生活に紛れてしまう大して意味のない代物が、僕の暮らしを問いただすのと同じ重みを持っている。 …
大江健三郎が石川淳を愛読していたとは知らなかったな。 石川淳にとっての森鴎外みたいなものかしらん。 以下、大江の文章を引いてみる。 「戦後、僕は敗戦後の現実を体験し、かつ、いわゆる戦後民主主義に、もっともはっきりひ …
大江健三郎を読んでいて、ふと立ち止まることを余儀なくさせられる言葉、に出会うことがある。 その言葉、「一瞬よりはいくらか長く続く間」を、ノートの切れっぱしに書き取り、書斎の壁に貼っている。 そうして、自分が …
飯島耕一は、1953年、第一詩集『他人の空』を刊行し、戦後世代の叙情性をうたう詩人として世に出た。これは戦後詩の象徴的な作品とも言われる。 その後も詩作のほか評論や小説など幅広く執筆活動を行った。 飯島は鬱 …
この記事は多分、一冊の本についてその感想を書いたり、況してや書評を書いたりするような意味での「レヴュー」にはならないと思う。 私は、最近、石川淳の「焼跡のイエス」「処女懐胎」などの短編をいくつか読んだ。 (なぜそれ …