日記 「モーツァルト」小林秀雄 By tatsuzi 2021年9月28日 2023年2月14日 小林秀雄の著作の中で、何が好きかと問われれば、 私は「モーツアルト」をあげる。 「モーツアルト」は僕が小林秀雄の批評を読んだ最初の著作だからだ。 中でも、以下の部分が特に印象深かった。 「彼は悲しんではいない。ただ孤独なだけだ。孤独は、至極当たり前な、ありのままの命であり、でっち上げた孤独に伴う嘲笑や皮肉の影さえない」 「命の力には、外的偶然をやがて内的必然と感ずる能力が備わっているものだ。この思想は宗教的である。だが、空想的ではない」 「大切なのは目的地ではない。その歩き方である」 「焼跡のイエス」石川淳 永井荷風と石川淳