年: 2022年

太宰治の「花」

 『太宰よ! 45人の追悼文集 さよならの言葉にかえて』(河出書房新社編集部編)を読んだ。  その中に、平林たい子の「脆弱な花」という太宰への追悼文が収められている。  その中で平林は太宰の小説について次のように語る。 …

読書記録

 年が明けてすでに二十五日が経つ。  昨年はSNSで読書アカウントを始めたこともあり、簡単に読後感を綴っていたのだが、「感想」を簡潔に書くと言うのはなかなかに難しい。特に「ネタバレ」せずに書くことは難しいと感じた。  昨 …

人はいかにして作家になるのか

「アゴタ・クリストフ自伝 文盲 L’Analphabete」(訳・堀茂樹 白水社)を読んだ。  アゴタ・クリストフは、一九八六年に出版された「悪童日記」およびその続編「ふたりの証拠」、「第三の嘘」の作者である …