『転位のための十篇』火の秋の物語 ――あるユウラシヤ人に――(吉本隆明)
詩人であり、思想家でもある吉本隆明の詩、 『転位のための十篇』の中の「火の秋の物語――あるユウラシヤ人に――」 ** この詩を読んでいつもイメージするのは「影絵」である。 影絵が小さな画面のなかで動きながら、や …
詩人であり、思想家でもある吉本隆明の詩、 『転位のための十篇』の中の「火の秋の物語――あるユウラシヤ人に――」 ** この詩を読んでいつもイメージするのは「影絵」である。 影絵が小さな画面のなかで動きながら、や …
「いっさいの書かれたもののうち、わたしはただ、血をもって書かれたもののみを愛する。 血をもって書け。 そうすればお前は、血が精神だということを理解するだろう。」 ニーチェの『ツァラトゥストラかく語りき』には上記の記述 …
たとえば、全てを失ったと嘆く人が居るとしよう。 彼が現状を指して、歴史や大衆の残酷さを嘆いてみせても、「歴史」が、そのような残酷さを忘れた瞬間など、かつて一度もなかったのだと言うことを、やがて彼は思い至るだけだ。 …