「徒然草」

 このところ、少しづつ、「徒然草」を読んでいる。  「心に移りゆくよしなしごと」というのは実に豊かだと思った。  人の心の中には実に沢山の思いが去来し、あっという間に消えてゆく。  それを掴みうるものだけでも書きとめてみ 続きを読む →

「代替なんて無いのだ」

 例えば何かの存在が消え、世界に空隙ができたとする。  そうするとあれほど強固に見えた「存在」に取って代わって「喪失」が現れる。  喪失の一時的な代入によって、人はその先の時間を安心しながらやり過ごし、やがて忘却するだろ 続きを読む →

「現実は無情か?」

 たとえば、全てを失ったと嘆く人が居るとしよう。  彼が現状を指して、歴史や大衆の残酷さを嘆いてみせても、「歴史」が、そのような残酷さを忘れた瞬間など、かつて一度もなかったのだと言うことを、やがて彼は思い至るだけだ。   続きを読む →

見えるものと、見えないもの

 全てが明朗な明るさの中に存在するわけではない。全てが明らかにされているわけでもない。隠されているもの、見過ごされている何か、そのようなものの中から任意に、気まぐれに、僕たちは様々なことを知ったり知らなかったりしながら、 続きを読む →