ロラン・バルト「省察」

私はきのう書いたことをきょう読み直す、印象は悪い。それは気持ちが悪い。腐りやすい食物のように、一日経つごとに、変質し、傷み、まずくなる。わざとらしい《誠実さ》、芸術的に凡庸な《率直さ》に気づき、意気阻…

加藤周一「日本文学史序説」

日本語の文学的散文を操って比類を絶するのは石川淳である。その漢文くずし短文は、語彙の豊かさにおいて、語法の気品において、また内容の緊密さにおいて、荷風を抜きほとんど鴎外の塁に迫る。・・・・・・荷風以後…

谷川俊太郎 「世間知ラズ」 

「私はただかっこいい言葉の蝶々を追っかけただけの  世間知らずの子ども  その三つ児の魂は  人を傷つけたことも気づかぬほど無邪気なまま  百へとむかう  詩は  滑稽だ」   谷川俊太郎 「世間知ラ…