大江健三郎 追悼号
2023年3月3日に大江健三郎が亡くなった。 2023年5月11日現在、確認できた各文芸誌の大江健三郎追悼号は以下。 (入手でき次第、読んでいくことにしよう。) ・「群像 2023年5月号」(講談社) …
2023年3月3日に大江健三郎が亡くなった。 2023年5月11日現在、確認できた各文芸誌の大江健三郎追悼号は以下。 (入手でき次第、読んでいくことにしよう。) ・「群像 2023年5月号」(講談社) …
大江健三郎が亡くなって、「読書」といえば大江健三郎の本ばかり読み、考えるようになってしまった。 より実感的な言い方で言えば、その作家の一生を通して書かれ続けた作品の熱量と物理的な量を前に茫然として途方に暮れているといった …
2月23日は、フランスの作家エミール・ゾラ(1840~1902)が、いわゆる「ゾラ裁判」で有罪判決を受けた日である。 「ゾラ裁判」は1894年の「ドレフュス事件」に端を発している。 ドレフュス事件とは、1890年代に軍 …
飯島耕一は、1953年、第一詩集『他人の空』を刊行し、戦後世代の叙情性をうたう詩人として世に出た。これは戦後詩の象徴的な作品とも言われる。 その後も詩作のほか評論や小説など幅広く執筆活動を行った。 飯島は鬱 …
雪が降り積もる夜を眠り続け、朝になって窓の外を見た。 どこか頼りない、弱々しい美しさが目に映った。 白く様変わりした、黒い土と、本来陰鬱な田舎の家々のその屋根。 それは、白い空を背景に持った雲のスケッチのように輪 …
「茶番・取るに足らない詳細・無名性・栄誉無き日常・共同生活といった、これらすべてのことが、言われうるし、言われなければならず、望むらくは書かれうるし、書かれなければならない。(中略)誕生したのは、従って、言述の広大な可能 …
蒼き夏の夜や、 麦の香に酔ひ野草をふみて 小みちを行かば、 心はゆめみ、我足さわやかに わがあらはなる額、 吹く風に浴みすべし。 われ語らず、われ思はず、 われただ限りなき愛、 魂の底に湧出るを覚ゆべし。 宿なき人の如く …